2008年のコンサート まとめ (4) - 音楽祭/イヴェント (1) ~ シューベルト祭り@LFJ

・ 音楽祭/イヴェント (1) ~ シューベルト祭り@LFJ

 今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(以下、LFJ)のチケットの発売がはじまったというのに、今頃、去年のLFJの話題をまとめるのもいささか間の抜けた話だが、ここから数回に分けて、LFJをはじめとするいくつかの音楽祭やイヴェントについて適当に書いておきたいと思う。

(年頭に予告した際には、ここにシュタイアーのイヴェントのことを書くつもりだったが、そんなことはすっかり忘れてシュタイアーについては先に書いてしまったので、ここには含めないことにする。)

 昨年のLFJについては、メモがわりに、リアルタイムに書いたものがあるので、細かいことはそちらを見てほしい。( → ここから

 さて、毎年、さほど気乗りがしないまま、たまたま聴きたいリサイタルがあるから、という理由でこの音楽祭に出かけている私は、実はそんなに熱心なLFJサポーターではない。ただ、昨年のLFJは「シューベルト祭り」だったから、これは別だ。とにかく、演奏されるグレイトはすべて聴かなければならないし(←ギム)、リスト編@オケとの「さすらい人」もこれを逃したら聴ける機会がない…(LFJの3回の公演の予定がわかった後で小川典子さんが東フィルでこの曲を弾くということがわかって、結果的に昨年、この曲を演奏会で5回聴くことができたが、この曲は私の中では長年「コンサートで聴ける機会がなかなか持てない曲」の筆頭だった)。ミサ曲第6番だって、案外とコンサートで聴けそうで聴けない曲だし、コルボが指揮するとなったら、やはり聴きたいし、ツェンダー編の「冬の旅」なんて、演奏されること自体めったにないので(なんせ、LFJの前に日本で演奏されたのがそもそも日本初演だったくらいだから)、これもなんとか聴きたい…。

 …などとあれこれ考えながら、深く考えず、ただ自分が聴きたいなーと思ったコンサートにどんどん丸をつけていったら、「たいへんな状況」になってしまった。

 まず絶対に不可能な時間割。同じ時間に行われる3つくらいのコンサートに丸がついている。奇跡的に時間がずれていても移動時間がない…。どこでもドアがなければムリ。…というわけで、悩んで聴きたいものを絞っても、かなりの数になってしまった。財布にやさしい音楽祭だという触れ込みだったが(というかそういう印象を自分も持っていたのだが)、たくさんのコンサートのチケットを買えば、さして財布にやさしいわけでもない。うーん、うーん、困ったー^^

 いつも、さっと行って聴いてさっと帰るだけだったけれど、昨年はたくさんのコンサートを聴いた関係で会場内にいる時間も長く、しかも「日参」した形になった。毎日、有楽町まで「出勤」して、正直、相当疲れた。GW中に休めない…。自分としては休みの時は休みたい。つか、まる1日、寝てたい。寝て暮らしたい。うーん、うーん、これも、困ったー^^

 この音楽祭については私の周囲でも賛否両論あって、肯定派の意見も否定派の意見も、それぞれもっともだなと感じる。私はもちろん肯定派だが、私がこれを肯定する最大の理由は、複数の選択肢の1つとして、こういうスタイルのコンサートがあってもいいと思うから。この音楽祭については不満に感じているところもたくさんあるが、それでも、楽しみ方を間違えなければ、これは十分おもしろいイヴェントだと思う。 (この段落の内容については、また後で改めて書きたい。時間があれば、だけど)

まとめ (4) おわり。 (5) につづく。

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