2013年10月のコンサート (2)

備忘録的インデックス。

まだまだ続く秋のシューマン祭り、そして内田さん


●10/23(水) 王子ホール

クリスティアン・ベザイデンホウトの世界 Vol.3

(フォルテピアノ)クリスティアン・ベザイデンホウト(ベズイデンホウト)

(オール・モーツァルト)
ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
アダージョ ヘ長調 K.Anh 205
フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲 ハ長調 (キラキラ星変奏曲) K.265
---
ロンド イ短調 K511
ソナタ 第11番 イ長調 「トルコ行進曲つき」 K.331

(アンコール)
ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 K.545 より 第2楽章

※使用楽器
フォルテピアノ ワルター・モデル
(5オクターヴ半に音域拡張)
音域:FF~c4(68鍵)膝式2本ペダル
製作者:ポール・マクナルティ(チェコ) 2002年

フォルテピアノの話題といったらこちらのブログは必見。
調律の梅岡さんのブログにこのツアー関連の記事なども(写真あり)
名古屋 | 銀座

こちらは名古屋での写真。宗次ホールのFBから。
(膝の部分のペダルの写真あり。上から3番目のリンク)

facebook.com/photo...
facebook.com/photo...
facebook.com/photo...
facebook.com/photo...

※検索用キーワード:ベズイデンホウト


●10/24(木) サントリーホール

マレイ・ペライア ピアノ・リサイタル

バッハ / フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第23番 へ短調「熱情」 op.57
---
シューマン / ウィーンの謝肉祭の道化 op.26
ショパン / 即興曲 第2番 嬰ヘ長調 op.36
ショパン / スケルツォ 第2番 変ロ短調 op.31

(アンコール)
シューベルト / 即興曲 D899-2, op.90-2
ショパン / エチュード op.10-4
ショパン / エチュード op.25-1 「エオリアン・ハープ」
ショパン / ノクターン op.15-1


●10/27(日) サントリーホール ブルーローズ (小ホール) (19:00)

サントリーホール スペシャルステージ
内田光子 スペシャルトーク

※以下、ツイッターのメモから。

サントリーホール、内田さんのトークスペシャル、終了。楽しかった! バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、イタリア絵画、シューベルト、シューマン、シェーンベルク、ピアノの話、弾き振り、ゼルキン、マールボロ、注目の若手音楽家… あっという間の2時間15分ノンストップトークでした。

内田さんですが、注目の若手演奏家として、ビスとゾルマンのほか(これまでも度々名前が出ていた)エベーヌ四重奏団、それともう1つ若手のカルット。このカルテット、名前が難しくて、その場で聞いても覚えられませんでした。だれかー(笑)

注記)えすどぅあさん(@esdur_josquin)より、このカルテットは「アポロ・ムサゲーテ・クァルテット」であると教えていただきました。
http://www.apollon-musagete.com/

クリーヴランド管、シカゴ響との共演の話題から、ヨーロッパ室内管やマーラー・チェンバー、ルツェルン祝祭管(とアバド)の話題まで広がりましたが、マーラー・チェンバーとはまた共演する予定があり、もしかしたら日本にも来るかも的なこともなんとなくおっしゃっていました。一緒に来てほしいな。

(文字訂正)あと今回、プログラムにベートーヴェンが入ってないのは、2年後にベートーヴェンをやるから云々。ディアベリのことでしょうか。今日もディアベリとハンマークラヴィーアはあまり年を取らないうちに弾きたいとおっしゃっていました。そして年を取っても弾き続けるのはバッハだろうとも。

そこで飛び出た、昔ドイツの教会で聴いたという、引退後のケンプのリサイタルの話がおもしろかった。

シューマンの「森の情景」と「暁の歌」の話、それと、シューベルトは墓場から亡霊が飛び出てきて踊っているような世界だと話したところ、シューベルトの(死の)病気と水車小屋の話、冬の旅(動物園のトロッコ電車のような、ゆっくり走っているが乗ったら飛び降りることができない世界…という比喩)

「森の情景」に関して、ヘッベルの詩が実は(ソジェット・カヴァートという言葉は使っていらっしゃいませんでしたが)ソジェット・カヴァート的な形でモチーフとして利用されているという趣旨のことをおっしゃったので、実は目からウロコでした。(あとで確認してみたいと思いますが)

それから古い時代のピアノの話がたくさん飛び出たのもおもしろかったですね。アウクスブルクのシュタイン、その息子、娘(ナネッテ・シュトライヒャー)とその夫(シュトライヒャー)… 楽器としてのピアノの歴史だけでも何時間でもお話が続きそうでした(一晩中聴いていたかったくらいです)。

また思い出した。(おまえの話はまたそれか!と、リア友全員から総つっこみされること確実ですが)、シューマンがシューベルトの死後、その兄の家でグレイトの楽譜を見つけた時の様子をお話してくださった時は、この話が好きでシューマンおたくになった自分にとっては格別の瞬間でした。

シューマンのピアノ・ソナタ第2番第2楽章の原曲:歌曲「秋に」について。レシュマンと内田さんが共演した「秋に」、iTunes Store でダウンロードできるそうです。itunes.apple.com... ボーナストラックとのことですが、CDには収録されていませんよね…

※この「秋に」の録音についてはこちらの記事もご覧ください。


前回の「内田光子 シューベルトを語る」(2011年 10/22)とその前に私が拝聴した講演会(2001年 12/9)については特に記録は残してありませんが、2011年の方はツイッターに簡単なメモがあります。
ログこのへん こちらも

@franzpeter_d944 は私の別アカウントです。