浜松市楽器博物館探訪

 いささか古い話だが、昨年の2月、所用があって浜松に出かけた。新幹線で着くなり、ホームから目をつけていた駅前の鰻屋に入り、そこで鰻を食す。すこぶる美味。食感がやわらかく、ふっくらしていて、東京で食べるものとはやや違うなあと思った。

 鰻を堪能した後、目的の一つだった楽器博物館の見学に出かけた。入り口付近の民族楽器のコーナーの陳列風景に圧倒されてしまい、しばし呆然。照明の暗さが独特の雰囲気を醸し出していて、何やら妖しい雰囲気の中、ぼんやりと浮かび上がる大小の楽器群。どこかの南の島の儀式めいたものの影がふと脳裏をよぎる。ほかには子供向けか、手作り楽器を置いた部屋、オーディオ視聴ブース、アジア、日本の楽器コーナーなど。ヴァイオリンの先祖や親戚の擦弦楽器、木管・金管楽器のコレクションなどがずらっと並んでいた。あまりの数の多さにすべてをじっくり見ることは不可能と悟り、ざっと見せていただいた後、鍵盤楽器の部屋へ。古い時代の鍵盤楽器(スピネットやヴァージナルといったものから)、チェンバロ、フォルテピアノ、もう少し新しい時代のピアノがずらっと並んでいる様子は壮麗で見事だった。


浜松楽器博物館 フォルテピアノ

 博物館を出た後、入り口付近にあったショップで収蔵品を使って録音されたCDや小冊子なども購入。博物館主催のレクチャーコンサートやワークショップなどもあるようなので、興味のあるイヴェントが企画されるのだったら、おいしい鰻を食べがてら、また出かけてみたいと思った。

 館内は写真撮影可だったので、写真を幾葉か撮ってきた。

 → ふろく写真集

[浜松市楽器博物館 当サイト内に関連ページ]
 ・ ピリオド楽器によるシューマン夫妻の演奏会 - 浜松/東京 (続報) (2008)
 ・ 小さい写真帖 4 (2008.04.08)

●関連リンク
浜松市楽器博物館