2023年6月のコンサート

備忘録的インデックス。


2023年 6/10(土) 14:00
浜離宮朝日ホール

ピリオド楽器のショパン
トマシュ・リッテル ピアノ・リサイタル
(レクチャー&プレゼンテーション付き)

第1部 レクチャー (約30分)
「ショパン全書簡」が提示する新しいショパン像
講師:関口時正(東京外国語大学 名誉教授)

第2部 プレゼンテーション (約30分)
「モダン楽器とピリオド楽器によるショパン演奏について」
話・ピアノ:川口成彦

モダン楽器(スタインウェイ)とピリオド楽器(1843年製プレイエル)を弾き比べて楽器の構造の違いと音の違いを演奏家としての経験・実感を交えて語る好企画。

聞き手(第1部、第2部とも):吉田純子(朝日新聞編集委員)

--- 休憩 ---

第3部 トマシュ・リッテル ピアノ・リサイタル

使用楽器:1843年製プレイエル

モーツァルト / 幻想曲 ハ短調 K.475
ショパン / ノクターン へ長調 op.15-1
ショパン / ノクターン 変ロ短調 op.9-1
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109

--- 休憩 ---

ショパン / 24の前奏曲 op.28

(アンコール)
シューベルト=リスト / 影法師(「白鳥の歌」D957から)
ショパン / マズルカ ホ短調 op.41-2
[ナショナル・エディションによる演奏、ナショナル・エディションでは op.41-1]

2023年の私は成仏したので、来年の正月まで「無」として生きたい。

今日の浜離宮、すべての部がおもしろかった。前半の関口さんと川口さんのお話は時間が短すぎましたが、そうは言っても終わってみたらトータル3時間のイベント & リサイタル、あっというまに終わってしまって、長さをまったく感じませんでした。

『ショパン全書簡』(岩波書店)の訳者のお一人である関口さんによれば、入手困難で中古書籍にとんでもない価格がついているポーランド時代篇はまもなく岩波からオンデマンド出版される予定だそうです。
https://www.iwanami.co.jp/book/b263531.html

多くの人が参照してきた、日本語で出版された既存のショパン本の中で言及されているショパンの書簡の訳が間違いだらけという解説はとにかくとても興味深く、あの話だけでも何時間でも聞いていられそうでした。
(続きはYouTubeで配信したらいいのに~と適当なことを考えていました)