2014年7月のコンサート (番外編)

備忘録的インデックス。


●7/4(金) 中央区立日本橋社会教育会館 (19:00)

(音楽関係のイヴェントではないけれど)
日独協会 ドイツ語圏文化セミナー69
トークセッション 小説『帰ってきたヒトラー』を語る!
出演: 森内薫(翻訳者)、マライ・メントライン


※話題の小説、申し込みが殺到したため、当初予定されていた会場から収容人数の大きな会場に急遽変更されたとのこと。

トークセッション告知(PDF)

『帰ってきたヒトラー』(河出書房新社)
 (ティムール・ヴェルメシュ著、森内薫訳、2014)

『帰ってきたヒトラー』~「色物に見せかけて実は本格」こそ普遍への近道?
 (在日ドイツ大使館の Young-Germany.jp サイトのマライ・de・ミステリ(マライさんのブログ))

大盛況御礼!『帰ってきたヒトラー』トークセッションは熱かった!…だけではない。
 (翻訳ミステリー大賞シンジケートのマライさんのブログ)


この本の扇動的なタイトルに惹かれ、評判がよいというウワサもツイッターで目にしていたこともあり、書店で見かけた際、買う予定もなかったのに思わず衝動買い(書店あるある、CDショップでもあるある?)。現代に突然蘇ったヒトラー(記憶は自殺直前のところで止まっているので、自殺したことを覚えていない)。ヒトラーが現代で目にするもの、体験する出来事は現代文明の象徴ばかりだ。パソコン、インターネット、スマートフォン、テレビ出演、マスコミからのバッシング等々。それらについての彼の鋭い皮肉は現代文明への皮肉でもある。しかしこの皮肉は滑稽でもある。読みはじめてから爆笑の連続だったが、ラストシーンは(予想外だったとはいえ)、ぞっとする展開でもあった。(笑えない皮肉に満ちた結末に肩すかしを食らったと思う人もいるかもしれないが。)

翻訳者によるトークセッションがあるというので、出かけたのだが、これがまたおもしろかった。この本を翻訳することになった経緯や翻訳の苦労話、ドイツやフランスその他の欧州の国でのこの本の反響、日本での反響、はてはドイツの若者はナチスのことをあまりにも知らなすぎるという最近の現況まで紹介された。笑いあり、知的刺激あり、勉強にもなり(?)、楽しい時間はあっというまに終わってしまった。

出演者の1人、マライさんの日本語がうますぎる上、諸々の解説がわかりやすくて、一層興味深かった。


水天宮前で初めて下車。


これは帰りに撮った写真(なので周囲は真っ暗)。


水天宮前駅から歩いて会場を目指す途中に人形町の駅があった。

この界隈、小さくて雰囲気の良さそうな飲食店が軒を並べていたので、食べ歩きしたい誘惑に駆られたが時間がなかった(無念)。


谷崎潤一郎 生誕地

今はビルが建っていて、「にんぎょう町 谷崎」というレストランが入っているそうです。
(牛しゃぶ・豚しゃぶ&創作料理)

谷崎の生誕地を示す銘板はこのビルの向かって左側の壁にあります。
(この写真だと左端の壁の向こう側)


トークセッションの会場、中央区立日本橋社会教育会館。