2009年4月のコンサート

備忘録的インデックス。


●4/2(木) トッパンホール (12:15)
ランチタイム コンサート Vol.40
河村尚子 光と影 ― ピアノの詩人ショパンへのオマージュ

ショパン / ワルツ 変イ長調 op.34-1 「華麗なるワルツ」
ショパン / 即興曲 第2番 嬰ヘ長調 op.36
ショパン / ワルツ 変ニ長調 op.64-1 「子犬」
ショパン / 舟歌 嬰ヘ長調 op.60
ショパン / バラード 第3番 変イ長調 op.47

※「ミュンヘン2位」「クララ・ハスキル1位」で話題の若手ピアニスト、河村尚子(ひさこ)さんのショートプログラムによるリサイタル(→ トッパンの詳細ページ)。去年の軽井沢でも聴きたかったのですが、リサイタルは朝が早すぎて聴けず(その時間、まだ軽井沢にいなかったので)、最終日に聴けた時は「ピアニスト祭り」での演奏でしたので(1台4手、4台8手)、いわゆる「独演会」(つまり、リサイタル…)で聴かせていただきたいものだなと思ってこれに出かけたのでした。

ご本人の筆によるプログラムノートのよると、「舟歌」には特別な思い出があるそうで、「舟歌」の直前、しばしの間合いを取られて、場が無になる瞬間があったのが印象的でした(あのピアノが鳴っていない瞬間からもう「舟歌」がはじまっているのだなと思えて)。よいリサイタルでした。


●4/7(月) サントリーホール
東京交響楽団特別演奏会
2009シーズンオープニングナイト
~シューマンとブラームスの世界~

(指揮)ユベール・スダーン
(ピアノ)伊藤恵
(ソプラノ)菅英三子
(バリトン)甲斐栄次郎
(語り)檀ふみ
(合唱)東響コーラス
(合唱指揮)大谷研二

スダーン(英語)、壇ふみ(日本語)によるトーク

(第 I 部)
(オール・シューマン)

壇ふみによる「クララ・シューマン目線」のトーク

(ピアノ)伊藤恵
(ソプラノ)菅英三子

色とりどりの小品 op.99 より
  ~ 3つの小品 第1曲 op.99-1
幻想曲 ハ長調 op.17 第1楽章 より (前半部分)
歌曲集「女の愛と生涯」 op.42 より
  ~ 第4曲 「私の指にはまっている指輪よ」
歌曲集「ミルテの花」 op.25 より
  ~ 第1曲 「献呈」

(第 II 部)
ブラームス / ドイツ・レクイエム op.45

※当初発表されていたプログラムでは、第I部は 「色とりどりの小品 op.99」より「3つの小品」「5つのアルバムの綴りより I, II」となっていたが、スダーン氏の演出上の希望により、演奏曲目が変更され、op.99 は 「3つの小品」の第1曲のみが演奏されました。op.99-1 がスダーン氏の少年時代の思い出の曲なので、この1曲からシーズンをはじめたい、ほかの曲は要らないという趣旨の説明がスダーン氏本人からありました。


●4/12(日) 一橋大学 兼松講堂 (15:00)

「シンポジウム:日本人はなぜショパンが好きか?」

・ パネリスト
伊藤恵 (ピアニスト、東京藝術大学音楽学部器楽科准教授)
マウゴジャータ・シュミット (ポーランド大使館経済学部)

・ ナビゲーター
江藤光紀 (筑波大学大学院人文社会科学研究科講師)

・ 司会
田辺秀樹 (一橋大学大学院言語社会研究科教授)

(詳細ページ)


●4/19(土) 朝日カルチャーセンター(新宿) (16:00)

(公開講座)
「チェロ作品でたどるクララ・ヴィーク=シューマンの生涯」

(解説)谷戸基岩 (音楽評論家)
(チェロ)長谷川陽子
(ピアノ)鷲宮美幸

クララ・ヴィーク=シューマン
4つの性格的小品 op.5 より 第1曲 間奏曲: 魔女集会 (ピアノ独奏)

ローベルト・シューマン
民謡風の5つの小品 op.102 より 第1曲 イ短調 《空虚の空虚》

ヴォルデマール・バルギール
アダージョ op.38

マリー・ヴィーク
スカンジナヴィア民謡による幻想曲

ヨハネス・ブラームス
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 op.38 より 第1楽章

ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー
4つの小品 op.24 より 第4曲 マズルカ

クララ・ヴィーク
ピアノ協奏曲 イ短調 op.7 より 第2楽章 後半 (ピアノとチェロ)


●4/22(水) 東京文化会館 (小ホール)
アブデル=ラーマン・エル=バシャ ピアノリサイタル

ベートーヴェン / ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2 「月光」
ベートーヴェン / ピアノソナタ 第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
(休憩)
ラヴェル / 高雅で感傷的なワルツ
ラフマニノフ / ショパンの主題による変想曲 op.22

(アンコール)
エル=バシャ / メネス
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編曲) / 夏の夜の夢より スケルツォ


●4/24(金) 府中の森芸術劇場 ウィーンホール
アブデル=ラーマン・エル=バシャ ピアノリサイタル

モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 K.545
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
(休憩)
ラヴェル / 高雅で感傷的なワルツ
ラフマニノフ / ショパンの主題による変奏曲 op.22

(アンコール)
ショパン / ノクターン 遺作
エル=バシャ / バッカス


●4/29(水・祝) 浜離宮朝日ホール
新・春をはこぶコンサート 8年連続コンサート Vol.II
伊藤恵ピアノ・リサイタル

ショパン / 3つのマズルカ op.50
ショパン / 3つのマズルカ op.56
ショパン / 3つのマズルカ op.59
シューベルト / ソナタ イ短調 D537
(休憩)
ショパン / 4つのマズルカ op.67
ショパン / 4つのマズルカ op.68
シューベルト / さすらい人幻想曲 ハ長調 D760

(出演者スピーチ)

(アンコール)
シューマン / 色とりどりの小品 op.99 より ~ 「3つの小品」 第1曲

※独創的でありながらも、自然で、奥の深い、すばらしいプログラム、稀にみる崇高なリサイタル。至福の演奏会。アンコールはスダーンさんの少年時代の思い出の曲^^!