2020年7月のコンサート パンデミックがはじまってから最初のコンサート

備忘録的インデックス。


2020年 7/7(火) 14:00
自由学園明日館 講堂 (東京 池袋)

川口成彦 フォルテピアノ リサイタル
グレーバーで聴く19世紀初期名曲集 vol.2

シューマン / アラベスク op.18
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 op.90
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ショパン / 練習曲 変ホ短調 op.10-6
ショパン / 「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 op.2
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シューベルト / ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 D840

使用楽器
ヨハン・ゲオルク・グレーバー Johann Georg Gröber (Insbruck 1820)


主催者(目白古楽ネットワーク/梅岡楽器)のウェブサイトを参照しつつ、このコンサートがどのような形で行われたか、記録として残しておきます。
(まだワクチンもない頃のコンサートでした)

キャパ約280席を半数以下の99席に限定して使用
(規定では140席使用可能だった)

客席の間隔を 1m 開ける
(このホールの椅子は教会の礼拝で使うような木製の長椅子です)

休憩2回、開演前と休憩時にはスタッフが走り回って窓を開けて換気、演奏前にまた手動で閉める、を繰り返す。(重労働)

その他はこれ以後のコンサートシーンと同じ。入場前の待機は屋外、行列させない(整理券発行)、検温、消毒、プログラムは手渡ししない、CD販売(サイン会)は行わない、等。
 

5か月ぶりの音はこの人からはじまる。

(歴史的建造物にて窓全開のまま開演待ち。これ、本番も窓全開のままやるのだろうか?

[ツイートでは「4か月ぶり」としていましたが、数え間違いで実際には「5か月ぶり」だった]


 
シューマンとベートーヴェンの後、10分の(換気)休憩中。本番では窓は閉められましたが、歴史的建造物なので外からの音が聞こえました。鳥の声と風の音がピアノの音と響きあって得も言われぬ美しさ。

ニュータイプの演奏会様式、たいへんだ。ショパンの後、また(換気)休憩。歴史的建造物の窓を手動で開けたり閉めたり、スタッフの方も大忙しです。そしてその都度もれなく大量の湿気も流入…

数え直したら4か月ぶりどころかほぼ5か月ぶりだった。しかも2月に聴いたコンサートも歴史的建造物でのコンサートだった(迎賓館、旧奏楽堂)
こうやって少しずつ令和からも平成からも遠ざかってゆくのだな(どこへ~

今日は湿度がとても高かったし、30分おきくらいに10分の休憩が入り、窓を全開にして換気が行われたので、フォルテピアノ(1820年製 J.G.Gröber)への影響は大丈夫なのだろうかと少し気になりました。湿度に敏感な楽器でしょうし。楽器の写真はこのページに。
http://umeoka-gakki.music.coocan.jp/99_blank002.html

 
(以下はその5日後のツイート。ある劇場でクラスター発生というニュースを見た)

火曜に約5か月ぶりで聴いた演奏会は

開演直前まで窓開けっ放し
30分おきに10分の換気休憩
プログラムは事前に間隔をあけて座席上に配布(そこに座れとの指示)
自由席、整理券配布、入場番号順
CD販売なし、欲しい人はメールでオーダー
出演者との面会は遠慮してね

だった

ここのような歴史的建造物は窓を開ければ済むし、最新のホールは換気施設がすごいという話だから、まあホール内は割とリスクが少ないかもしれないけれど、そこに行くまでの交通機関がどうなんだと思うから、まだ気軽に演奏会や展覧会や(電車に乗らないと行けない)庭園の散策には出かけられない。

 
 


 
「自由学園 明日館講堂」の写真はこちらにまとめました。
(自由学園周辺の景色を見ると思い出す「贅沢な受験勉強の思い出」もセットで)

 
 
これ以外の「自由学園 明日館講堂」の写真

2008年 10/22(水) デュオ 音の恵(おとのえ)
 (山口幸恵, 七條恵子)

2018年 12/6(木) 川口成彦