2015年5月のコンサート (4) ペヌティエとゲーテと神田祭の神輿

備忘録的インデックス。


●5/8(金) トッパンホール
ジャン=クロード・ペヌティエ ピアノ・リサイタル

フォーレ / 夜想曲 全曲

※当初は第1番~第6番までが前半、休憩を挟み、第7番~13番を後半に演奏する予定だったようで、プログラムにもその形で曲順が印刷されていましたが、直前になって休憩を入れず全曲を続けて演奏する形に変更されました。曲順も以下のように変更。こちらの方がずっとよいですよね。すばらしい着想だと思います。

(変更後の曲順/休憩なし)
フォーレ / 夜想曲(全曲)
第5番 変ロ長調 op.37
第4番 変ホ長調 op.36
第1番 変ホ短調 op.33-1
第2番 ロ長調 op.33-2
第10番 ホ短調 op.99
第9番 ロ短調 op.97
第3番 変イ長調 op.33-3
第8番 変ニ長調 op.84
第7番 嬰ハ短調 op.74
第6番 変ニ長調 op.63
第11番 嬰へ短調 op.104-1
第12番 ホ短調 op.107
第13番 ロ短調 op.119

(アンコール)
フォーレ / レクイエム op.48より 第4曲 ピエ・イエス

http://www.toppanhall.com/concert/detail/201505081900.html

※当日のツイッターから

トッパンホール、ペヌティエのフォーレ終演。多彩に繊細に変化する音色の美しさに何度もはっとさせられました。すばらしかったなあ。


●5/9(土) 東京藝術大学奏楽堂 (15:00)
藝大プロジェクト2015「ゲーテ ~人とその時代」
第1回「『ファウスト』ことはじめ」

第1部 (15:00)
レクチャー「『ファウスト』はおもしろい」

池内 紀 (ドイツ文学者、エッセイスト)

第2部 (16:20)
コンサート「歌って語る『ファウスト』」

ムソルグスキー / 蚤の歌
シューベルト / 糸をつむぐグレートヒェン
リスト / トゥーレの王
グノー / オペラ「ファウスト」より「宝石の歌」 ほか

構成:久野 麗
出演:平松英子(ソプラノ)、伊藤純(バス)、若松泰弘、佐川和正、伊藤安那(朗読)ほか

http://www.geidai.ac.jp/container/sogakudo/28557.html

※当日のツイッターから
(novelletten と franzpeter_d944 はどちらも私のアカウントです)

藝大プロジェクトのゲーテの『ファウスト』、第1部が終わって休憩中。池内紀さんのレクチャー面白かった。手塚治虫のファウストの話題もたくさん出てきたので感涙^^ 第2部は「歌って語る『ファウスト』」、ステージにはスクリーンが登場しました。どんなコンサートなのか楽しみです。


今日のコンサートではシューマンは取り上げられませんでしたが、ファニー・メンデルスゾーンの「『ファウスト第二部』からの情景」(1843)が取り上げられました。女声合唱とソプラノ独唱(金持亜実)。これが佳曲で、しかも演奏がすばらしかった

今日の藝大の「ゲーテ ~人とその時代」のファウスト、前半は池内紀さんのレクチャー。おもしろかったですねえ。幼少期に貸本屋から借りて読んだ手塚治虫のファウストの話が突然はじまり、おお!やっぱり手塚治虫なんだ!とうれしくなりました(笑) 手塚マンガのファウスト本は重要ですよね^^

池内さんが翻訳なさったファウスト、以前、シューマンのファウストを聴く時には該当箇所に付箋を貼って参照していたのだった。

後半は朗読と歌という形でのコンサート。役者さんが朗読したが、役者さんなのでだんだん芝居を見ているような錯覚が起きて、これが結構おもしろかった。(上手だったよね) その合間合間にその場面のテキストにいろいろな作曲家が曲をつけた歌の演奏。(ピアノ伴奏)

第一部の大部分のあらましがわかるような構成で、よくあの時間内にあの長い物語を歌の演奏を交えながらまとめられたなあと感心した。まあ、魔女関係はざっくりカットされていたけれど(魔女の厨、ヴァルプルギスの夜、どちらもとてもおもしろい場面だがこれらはカットされていたのだ)。

誤字訂正)第一部でのファウストとメフィストフェレスの契約、ファウストとマルガレーテの恋愛、マルガレーテの来し方行く末に焦点があてられていた、というべきか。原作を知らない人でも粗筋を追えて十分楽しめたのではないでしょうか。(と想像する

後半のコンサートではステージにスクリーンが登場し、場面にふさわしい絵が写しだされる形もおもしろかった。あれがなかったら、本当にステージが地味だったと思うだけに。よい演出だったと思います。

シューマンは「なぜか」取り上げられませんでしたが、ムソルグスキー、リスト、グノー、シューベルト、ヴォルフ、ボーイト、ファニー・メンデルスゾーンといったたくさんの作曲家の作品を聴くことができたのは楽しかった。ファニー・メンデルスゾーンという選曲は意外であると同時によい選曲でした。

シューマンは「なぜか」取り上げられませんでしたが。(しつこいw


新緑の季節。


新しい方の奏楽堂(藝大音楽学部の構内)


奏楽堂の前には鯉。


古い方の奏楽堂(上野公園内)


藝大(音楽学部)に行く途中、美術学部の門から突然、こんなものが出現。

周囲の人たちからは「おお!さすが藝大!すごいものが出てきた!」との声が。(確かに…)


見よ!この迫力を!


藝大前を右折中…。


行ってしまった・・・

「神田祭 御輿」という札がかかっているので検索してみたところ、この日の神田祭の行列に参加した神輿だったようです。昨年の藝大の学園祭で作られたもののようですね。

東京藝術大学の百虎 - 神田祭.ch 公式ブログ
東京藝術大学の学園祭『藝祭』の神輿が本気過ぎてヤバイ - Togetterまとめ