*2005.07.11 掲載のDB更新履歴からの転載。
とにかく、すばらしい演奏です。手持ちのディスクはいずれも晩年のものです。けれど、亡くなった年齢を考えれば、晩年といっても、恐らくは、これからいよいよ円熟味を増していくという、その上り坂の道中にあったのはないかと想像しています。エディンバラ音楽祭でのブルーノ・ワルターのピアノとの共演はまさに聴き物。このホームページはシューマンのホームページだから、シューマンのデータしか掲載しませんでしたが、カップリングされているシューベルトの「きみはわがやすらい D776」などは、聴き終わった後にこちらの言葉がまったく出ないほど、感動的な演奏でした。何年か前にまとめて買ったものの中にあったCDですので、今でも入手できるのかはわかりませんが、どちらも国内盤で、フェリアーの録音をまとめたシリーズの中の2枚です(DECCA)。ワルターとの共演は「Vol.9」、ジョン・ニューマーク、フィリス・スパー、ベンジャミン・ブリテン(!)、さらにはオーケストラとの共演による録音は「Vol.4」です。1950年のニューマークとの録音はNaxosからも発売されているようです。
詳細はキャスリーン・フェリアーのページをご覧ください。